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スタッフブログ

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適正配置

2025-02-28
こんにちは、ならです。
高橋造園ではこの時期になると社員全員分の健康診断の予約を取ります。
健康診断って実は法律で実施が定められる企業の義務って知っていましたか?
 
2024年4月より、建設業にも「時間外労働の上限規制」が適用されるようになりました。
過度の残業や長時間労働、休日が取れないといった過酷な労働環境が大きな社会問題となっており、従業員の健康状態の管理は、本人だけでなく、従業員を雇う会社にとっても重要な義務となっています。
 
そこで今回は、建設業界における“適正配置”のお話をさせていただきます。
 
 
建設工事の現場では、安全に効率よく作業を進めることが求められます。
作業の量や求められる質に対して、作業者の保有資格、経験や知識、技能や体力に応じて作業者の人選と人数を割り当て、最も適した作業者を配置することを「適正配置」といいます。
 
適正配置の進め方で重要なポイントはおおよそ以下の通りです。
 
・作業の期限
・全体の作業量と必要な人数の見極め
・個別の作業量と求められる作業品質
・作業者の技能レベル
・作業者の保有資格と作業に必要な資格
・共同作業の場合は組み合わせ(経験、年齢、体力、体格、性格、性別、相性など)
・作業者の要望
・作業者の体力と健康状態
・作業者の教育・育成につながる作業かどうか



高年齢作業者の適正配置
建設業では高年齢の作業者が多く、貴重な労働力です。
一方で年齢が高くなると体力や判断力、俊敏性などが衰え、労働災害による死亡者の割合は60歳以上が全体の3割以上を占めています。
令和2年には高年齢労働者の労働災害を防止する目的で「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(通称:エイジフレンドリーガイドライン)」が厚生労働省から公表されており、「危険な作業に就かせない」などの高年齢労働者への配慮が求められています。
 
 
若年作業者の適正配置
若年作業者は一般的に経験年数が短く、技能や知識、対応力などが未熟です。
そのため、労働災害における29歳以下の死傷者は他の世代に比べて非常に高い割合となっています。
経験の浅い若年作業者に対しては特に注意を払い、監督指導をこまめにおこなうなどの気配りの他、作業の事前説明も入念におこない、理解度を確認し、能力に応じた作業を割り振ります。
共同作業の場合は熟練作業者と組ませるなど、事故を未然に防ぐための配慮が適正配置につながります。
 
 

女性の適正配置
建設業における女性作業者の割合は極めて低く、全体の2パーセント程度とされています。
女性が少ない理由には体力の問題もありますが、トイレや更衣室など設備面で女性の受け入れ態勢が整っていないことがあげられます。
こうした現状に対して女性建設技能者から職場環境の整備を求める声があがっており、現場でも女性という前提に立った適正配置が求められます。
 
 
また、作業員の「健康状態」も適正配置措置に欠かせない情報です。
作業員名簿や新規入場者アンケートでも直近の健康診断の受診状況、最高血圧・最低血圧の記入が求められます。
重労働や野外作業が発生しやすい建設業において、意識障害を起こすことは大事故に繋がる可能性があるからです。
 
「最高血圧が○○以上の者は就業できない」といった明確な制限はありませんが、労働安全衛生法第65条の3にて、事業者は、労働者の健康に配慮して労働者の従事する作業を適切に管理するよう努めなければならないという「安全配慮義務」があります。
 
適正配置通知を提出することによって、改めて作業員の健康状態を確認し、労働災害防止に努めていかなければなりませんね。

今回は適正配置のお話でしたが、健康は大事です!
私も腸活始めました!!
皆様も体調に気を付けて過ごしてくださいね
株式会社高橋造園
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