スタッフブログ
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日本庭園
2024-01-12
あけましておめでとうございます。
針生です!
お休み中、犬王…
という長編アニメーション映画
(南北朝~室町時代に活躍した能楽師犬王のお話)を観たんですが
枯山水(日本庭園の一つ)が描かれてるシーンがあり、
こんな昔から日本庭園があるのか!と思い、改めて調べてみたので
お話しさせていただきますね♪
日本庭園は水(池)・築山・石組・植物・建物から構成されており、
自然の風景を象徴的に再現しようと試みたもの。
きっかけは今からおよそ1400年前、飛鳥時代、朝鮮半島にあった
百済(くだら)と新羅(しらぎ)という国から
日本に初めて庭園の技術が伝えられたのがきっかけでした。
しかし、この時代の庭園は日本庭園らしさを
感じられるものではありませんでした。
奈良時代、平城京が造られたのをきっかけに
私たちが想像する庭園らしさが誕生。
平安時代…貴族の住居と対なった庭園
鎌倉~室町時代…禅の影響を受けた庭園
安土桃山時代…茶室のための庭園
江戸時代…武士の礼儀の場としての庭園
明治時代…華族の別荘としての庭園
と、箇条書きになってしまいましたが
時代とともに様々な庭園が増えていきました。
(実は日本庭園・庭園と呼ばれるようになったのは明治中頃で
それまでは庭(ニワ)や苑(ソノ)と呼ばれてたそうですよ!)
日本庭園は大きく3つに分かれています。
・枯山水…平坦な土地に水を用いず、石や砂を主として構成された
山水風景を象徴的に表現した庭園
・露地(茶庭)…茶室に付随する庭園
・池泉庭園…池がある庭園―池泉舟遊式…池に舟を浮かべて漕いで回って
庭園を楽しむ
∟池泉鑑賞式…部屋から眺めて鑑賞する
小規模な池泉庭園を楽しむ
∟池泉回遊式…池の周りをぐるりと歩いてまわり
散策式で楽しむ庭園
(池泉庭園は更に3つに分かれてましたね。
また、池泉庭園は江戸時代、大名たちが建てた「 大名庭園 」のことを
指しており、大名の力を示すような広大で豪華な庭園、
日本庭園の歴史の集大成ともいわれてるそうです。)
次に私が観た犬王に描かれた枯山水(かれさんすい)のことをお話しますね♪
枯山水という言葉が出てくるのは平安時代で
・仮山水(かさんすい)
・故山水(ふるさんすい)
・乾泉水(あらせんすい)
・涸山水(かれさんすい)
ともいい、日本最古の庭園書である「 作庭記 」に記されており、
池も水もない場所に石を置くこと、置き方について
語られているのが始まりだそうです!
そもそも庭園をつくるには広い土地や池や泉など
水が使える場所が必要だったため、
財力を持つ権力者ではないと作れませんでした。
しかし室町時代の応仁の乱によって
権力者も経済的に苦しくなったため、
これを機に枯山水が広まっていきました。
(それで枯山水が日本庭園のひとつとして目立つようになったんですね!)
枯山水は石や砂の配置や組み合わせによって
仏教的な世界観や宇宙観(この時代に宇宙観?!)を表現し、
心を落ち着かせる空間であるため、禅の修行の場としてふさわしいことから、
禅宗の寺院の庭を中心に発展していきました。
さて、長々と難しいことをお話してしまったんですが、
改めてこうやって調べてわかったことは、
日本庭園の歴史は奥が深い!ということがわかりました(当り前じゃ!)
先程、お話した日本最古の庭園書である作庭記にも
「ある人曰く、山水をなして、石をたつる事は、ふかきこころあるべし。」
山を造るのも水の流れを決めるのも石を立てることも、
すべて、ふかきこころがあってこそ。と一説記されているそうで、
平安時代の時から奥深さがあると語られていたんですね!
最後に日本三大庭園をご紹介して終わりますね♪
ぜひ皆さん、観光してみて下さいね♪