スタッフブログ
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ラナンキュラスラックスをお迎え
2023-12-15
皆様こんにちは、平井です。
先週は12月とは思えないほど暖かな週末でしたね。
ひと昔まえですと冬から初春にかけては花壇の寂しくなる時期といわれていましたが、近年は新品種の登場や従来品種の品種改良も進み、冬から初春の花壇も華やかになりつつあります。
近年、そんな初春の花壇を彩るお花の主役に躍り出てきたのは【ラナンキュラス】です。
薄い絹のような花びらが幾重にも重なり広がるさまは、まるで貴婦人のドレスのようで、かわいらしくも優雅な花形は昔から人気がありました。
しかし【ラナンキュラス】は夏の高温多湿と冬の寒風が苦手(暑さも寒さも不得手とか、そんなとこまで温室育ちの貴婦人に似せなくてもいいのに……)。
そのため原産地の西アジアからヨーロッパ東南部、地中海沿岸では多年草とされますが、日本では長年庭植えで年を越すのは難しいといわれていました。
しかし、この10年ほどの間に、日本の育種家により魅力的な【ラナンキュラスの】新品種が作出され次々とデビューしてきました。
その中に【ラックス】という種があるのをご存じでしょうか?
10年ほど前に宮崎県にある「綾園芸」の草野修一さんが作出したオリジナル品種の【ラックス】シリーズは、異種間交配で生まれた新しい【ラナンキュラス】です。
光沢のある花びらが特徴で、日光が当たるとより輝き非常に美しく、スプレー咲きで春まで次々に開花します。
ラナンキュラス・アシアティクス以外の血が入ったことにより、花形や草丈、「耐寒性」が強化され露地栽培での夏越し・冬越しが可能となりました。
草丈の低い花の多い冬から初春の花壇の中では草丈もあるので存在感抜群。
花色も豊富で、一つの球根から多くの花が咲きます。
一度植え付けし活着したら翌年も花を咲かせてくれます。
ほとんど病害虫が付かない強健さ、全体にワックス塗ったような光沢と繊細な花弁の重なりや、ガーデンに植えた際の他の植物と調和するやさしい色合いは、一度育てたならその魅力に夢中になってしまうこと間違いなしです。
【ラナンキュラスラックス】は、品種毎にそれぞれ個性的で、30を超える品種があります。花形や色、大きさはもちろん、葉の形や模様、草丈、開花の進み方も様々。
私もその魅力に虜となった人間でして……今週末、【ラナンキュラスラックス】を新たに鉢お迎えいたしてしまいました。
旦那よ、これ以上プランターは増やさないといったな、あれは嘘だ(土下座)。
【ラックス】は行きつけの園芸店に入荷するのですが、気が付くと毎年新しい子をお迎えしてしまっています(あら、まあ、不思議)。
我が家はすでに3種類の【ラックス】をお迎えしておりますので、今年で4種類目の【ラックス】。
欲しい、でもちょっと高いしなぁ~、と、30分以上店頭で悩み、最終的に、清水の舞台から飛び降りる気持ちでお迎えいたしました。
大げさな……と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この【ラナンキュラスラックス】、花はすこぶるかわいいんですがお値段はすこぶるかわいくありません。
購入したのが5号鉢の大株というのもあり、財布から樋口一葉1名様が旅立っていかれました。
お小遣いの範囲で庭いじりしているガーデーナーには非常に厳しい……っ!
初めて【ラナンキュラスラックス】のニノスをお迎えし、最盛期の美しさに感動。
白の次はシックな紫で八重咲きの強い花が欲しいなとアイオリアをお迎え。
そして去年は淡い色もいいけど濃い赤も素敵とハデスがお庭にやってきていました(無意識って怖い)。
我が家のラックス達。
左から淡いクリーム色の花弁の内側にほんのり赤いリップが入るニノス。
ミルクを溶かしたような花弁に紫色の縁取りがシックなアイオリア。
咲き始めは薔薇のように濃い赤で、満開に近づくにつれシックなゴールドがかるハデス。
そして今年お迎えしたかわいらしさ全開の濃いピンクのリュキア。
今までお迎えしたラックス達は庭で地植えしていたのですが、もう植える場所がない……というわけでプランターデビューです。
花茎の上がった球根植物の植え替えは基本タブー(根を痛めてしまう可能性がある為)なのですが、店舗で購入した苗は鉢いっぱいに根が回っていることが多いので、一回り大きな鉢に植え替えます。
5寸鉢で購入した苗を8寸のスリットポットに植え替えました。
土の量を増やすことでしっかり根を生長させ、葉っぱを増やし、光合成が沢山できるようにして、球根を肥大させるのが目的です。
【ラナンキュラスラックスは】ちょっと値は張りますが、金額に見合うだけの素晴らしい花苗だと思います。
興味を持たれた方は、購入を迷われている方、キラキラ具合がお嫌いでなければ、是非お迎えを検討してみてください!
