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スタッフブログ

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もうすぐお盆ですね! ホオズキ飾りましたか?

2022-08-12
 こんにちは、平井です。

 いよいよ今週はお盆休みです。
 もうすでにお盆休みに入られている方もいらっしゃるかもしれませんが、弊社では8月13日~16日までお休みをいただきます。
 期間中はご不便をおかけするかもしれませんが、何卒よろしくお願い致します。


 さて、皆様はどんなお休みを過ごされますか?


 今年は行動制限がありませんので、古里にて数年ぶりのお盆休みを過ごす方も多いかもしれません。


 お盆は盂蘭盆会(うらぼんえ)という仏教行事で、先祖の霊が帰ってきて子孫のもてなしを受けるという民俗行事です。
 古くから祖先祭祀と結びつき、季節の節目の重要な行事として位置づけられてきました。

 お盆にはさまざまな植物が飾られますが、今回はその中からホオズキについてお話ししたいと思います。



 ホオズキは、日本で昔から栽培される植物で、ナス科ホオズキ属の一年草または多年草。
 カガチ、ヌカヅキという別名もあります。

 ホオズキ属にはアメリカ大陸、アジア、ヨーロッパに100種あまりが存在し、日本では北海道、本州、四国などを広く栽培されています。
 草丈は60cmから80cm位。
 淡い黄色の花を6月から7月頃に咲かせ、この開花時期に合わせて日本各地で「ほおずき市」が開催されます。
 浅草寺のほおずき市は非常に有名で、浅草の夏の風物詩となっています。

 落花後のホオズキはかわいい果実も楽しめます。
 この時期になると、お盆の仏壇や精霊棚に、ホオズキの果実を飾る方も多いと思います。
 古事記や日本書紀では、「あかかがち」という名で、ホオズキが登場します。
 それほど古くから、日本人に馴染みがある植物なのです。


 ホオズキは漢字で「酸漿」と書きます。
 これは、当て字で、なぜこの漢字を使うかというとホオズキの中国語名が「酸漿」のためです。それに、日本語の読みを当てました。
 しかし、ホオズキには、別の漢字名もあります。
「鬼灯」です。
 こちらも、当て字となりますが、実は「鬼灯」にホオズキの意味を当てたのは、日本だけです。


 なぜ、日本ではホオズキに「鬼灯」の字を当てたとおもいますか?
 これは、ホオズキをお盆に飾ることと、関係があります。


 お盆はご先祖様の魂があの世から帰ってきます。
 お迎えの際に目印となるよう、迎え火や盆提灯(ちょうちん)の灯りを飾りますが、ホオズキの果実の色や形が、死者の霊を導く盆提灯に似ていることから、飾るようになったといわれています。


 日本では「鬼」という漢字の意味は「オニ」となりますが、漢字発祥の地である中国では、「鬼」の漢字に「オニ」の意味はありません。

 漢字の「鬼」は死体を表す象形文字から作られました。
 現在でも人が亡くなることを「鬼籍に入る」と表現しますし、今でも人は死んだら鬼になると考える方は多いです。
 ここでいう、鬼とは、「死者の魂」(=霊)を指します。


 中国から「鬼」の漢字と概念が日本に伝わりましたが、その際仏教の概念と結びつくことで、鬼は「恐ろしくて怖い異形の存在」(角の生えた彼ら)という日本独自の概念が出来上がりました。
 例えば、有名な作品に登場する例を挙げると水木しげるのゲゲゲの鬼太郎に「縊鬼」(いき、いつき)という妖怪が出てきます(上の画像は明治時代の画報記者である久保田米僊の『夜窓鬼談』の「縊鬼」より)。
 この縊鬼は中国伝来の妖怪のため、鬼の漢字が付いている妖怪ですが、オニよりも幽霊に近い姿をしていることがわかります。
 漢字本来の意味に近い妖怪ですね。

 これらのことから、ホオズキに「霊の灯」という意味がもたらされ「鬼灯」という漢字名が当てられたのだわかりますよね。


 お盆は親族が集まる大切な機会です。
 本日は盆入り前日ですので、多くのご家庭で盆飾りが準備されていると思います。
 家族や親族で、昔話に花を咲かせながら準備をされることかと思います。
 故人を想いながら、大切なひとときを過ごしてください。

 それでは、よいお盆を!
株式会社高橋造園
本社
〒984-0802
宮城県仙台市若林区
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