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スタッフブログ

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PVP品種登録、知っていますか?

2022-02-22
 こんにちは、平井です。

 2月も終わりに近づき、春の足音が近づいてきていますね。
 ホームセンターや園芸店の店先にも花苗が入荷して、いよいよガーデニングシーズンの到来を感じます。

 さて、これからのガーデニングシーズンに向けて、今回の記事では【PVP品種登録】についてお話ししたいと思います。

 PVPとは、オンラインゲームなどでプレイヤー同士が対戦するシステムのプレイヤーVSプレイヤー略……ではなく。
 品種開発に関わる知的財産権の1つで、種苗法の登録品種(又は出願中)のことです。

 新たな品種を開発した育成者の権利を守るためのもので、その品種の種子や苗の販売などを育成者が独占できる権利です。
 登録された品種の種苗を育成者の許諾なく、業として利用(増殖、譲渡、輸出入など)する行為は禁止されており、損害賠償、刑事罰の対象となる場合があります。
 ちなみに買った苗をご家庭内で楽しむために、挿し木や株分け等で増やす分には問題ありませんのでご安心ください。
 園芸品種の開発における【特許】のようなものだと思ってもらえばわかりやすいかもですね!

 ポット苗のラベルや、インターネットで苗を調べると、『PVP』という表記の出てくることもありますので、興味のある方は調べてみてくださいね!


 では、今回はそんな品種改良によって生み出された【ナンテン】をご紹介したいと思います。



【ナンテン】というと皆様はどんなイメージがありますか?
 冬になると紅葉して、赤い実をつける。
 これが一般的なナンテンのイメージだと思います。
【和】のイメージが強すぎるため、「縁起木として庭に植えたいけれど、自分の家には合わない気がする」と、お庭の植栽に植えるのを躊躇する方もいるかもしれません。

 日本では縁起物や実物としてお馴染みのナンテンですが、海外では非常に優秀なカラーリーフとして扱われてきました。
 そのため最近では海外の育種家に改良された品種が、手に入るようになってきています。

 レモンライム、オブセス、トワイライト、フルート、グリフストリーム。
 これらは品種改良されたPVP品種のナンテンです。
 トワイライトについては、2021年12月11日に高橋も記事を書いていますのでそちらもご覧ください!

 
 これらは矮性南天(ドワーフナンテン)を、海外で品種改良したもので、洋風のお庭に合わせやすい品種ばかりです。
 日本の気候にもよくあい育てやすいので、葉色などを確認していただき、ぜひ皆様のお庭に合うナンテンを見つけてみてください。
 品種によって葉色も紅葉の具合も違いますので、ナンテンのイメージの変わる品種もあると思います。


 


①レモンライム。
 紅葉が嫌、一年中同じ葉色を楽しみたいという方におすすめなのがこちら。
 ナンテンでは珍しく紅葉しない品種です。
 写真を見ていただくとわかる通り、品種名のような、鮮やかなレモンライム(イエローグリーン)色の葉が特徴的。
 低温期にも色が変わらず、一年を通してこの鮮やかなグリーンを楽しむことができます。





②オブセス
 葉色の変化を楽しみたい方にお勧めなのがこちら。
 春だけでなく、夏の間に伸び出す赤い新葉が特徴で、次第に濃緑色へと変化していきます。
 低温期には写真のように真っ赤に紅葉します。
 姫南天を小型にしたような姿で、樹高は低いまま、ボリュームのあるこんもりとした姿に育ちます。
 根元から葉がびっしり茂って美しい株姿となりますので、グランドカバーとしても適しています。





③トワイライト
 斑入りが好きな方や、かわいらしいカラーがお好みの方におすすめの品種。
 春~夏に鮮やかなグリーンの葉に白とピンクの斑が入る品種です。
 寒くなるとピンクがかった紅葉をします。
 トワイライトとは日の出前や日没後の薄明りを意味する言葉ですが、その名の通り、朝焼けや夕暮れを思わせる葉色が特徴的です。





④フルート
 銅葉などのダークトーンの葉色をお好みの方におすすめなのがこちら。
 銅葉系のナンテンで赤紫色のシックな新葉が特徴で、次第に暗緑色~紫色へと変化していきます。
 冬季はナンテンらしく紅葉しますが、この品種は赤くなるというより紫を深めていきます。
 そこまで変化の激しくなはい紅葉なので、一年中落ち着いた葉色を楽しめる品種となります。
 
 私の家の庭にも先日フルートをお迎えしました!
 我が家は外壁が黒なので、落ち着いた色味のフルートが合うと思いましたが、どうでしょう?
 大きくなるのが楽しみです!





⑤グリフストリーム
 葉色の変化を存分に楽しみたい方におすすめの品種がこちら。
 春に出てくる新芽はシックな銅葉ですが、季節が進み夏になると明るいイエローグリーンに変化します。
 そして秋から冬にかけては、落ち着いた暗赤色の紅葉を楽しむことができます。
 四季を通じて葉色が変化していきますので、お庭の植栽と合わせてみてはいかがでしょうか?
株式会社高橋造園
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