本文へ移動

スタッフブログ

スタッフブログ

プランターに植えるシンボルツリーはいかがですか?

2023-05-27
 こんにちは、平井です。

 5月14日(日)は母の日でしたね。
 母の日のお花といえば「カーネーション」ですが、近年では「バラ」、「アジサイ」「胡蝶蘭」なども定番の花鉢ギフトとして送る方が多いですね。
 ちなみに私はずっと欲しかった(これ以上プランター増やせないので、買ってはいけないといわれて我慢していた)PWさんのアジサイ「ラグランジア ブライダルシャワー」の苗を、「大きく育てて来年の母の日にお義母様にプレゼントする(予定)ね」と言って(騙して)2苗ほど買いプランターで育成中です。
 今年はまだ8号サイズのプランターのベビー苗ですが、どのくらい大きくなってくれるのか来年が楽しみです。



 ところですでに戸建にお住いの皆様、家にシンボルツリーはありますか?
 これから外構工事を考えていらっしゃる方は、何を植えるかもう決めましたか?

 シンボルツリーとは、新築や記念の際に植える樹木のこと。
 ただし、明確な定義はないので、好きなときに好きな樹木を植えて大丈夫です。

 シンボルツリーの魅力は、外構に緑を加えることで、おしゃれな雰囲気を演出できる点です。
 エクステリアのアクセントになります。

 お庭や玄関先などにシンボルツリーを植えるのも素敵ですが、もう少し手軽にシンボルツリーをお洒落に、且つ愉しむ方法の一つとしてプランター植えがあります。
 露地植えよりも気軽に始められますし、お庭がなくてもできます。

 なによりプランターのいいところは移動できるという点です。
 耐暑性・耐寒性の弱い植物は屋内に避難させることができるので、居住地の気候に合わない植物でも育てることができます。。
 また、根を張る容量が制限されるため、大きくなりすぎないように管理することも可能です。
 園芸初心者の方にはおすすめの方法です。



 例えば、最近の流行している「オージープランツ」。
 耐寒性はあまり強くないものが多いので、東北での路地植えには向きませんが、プランターでの栽培でしたら仙台でも育てることができます。



 もしひととは違う、個性的なシンボルツリーをお探しの方は「オージープランツ」をプランターで楽しまれてみてはいかがでしょうか?



 最近ではホームセンターでも苗が販売されるようになりましたが、私がガーデニングを始めた10年ほど前は「オージープランツ」は日本ではまだまだ珍しい植物でした。



 ユーカリやミモザ、バンクシアなど、切り花やドライフラワーでも知られるようになったオージープランツは、その名のとおりオーストラリアが原産地の植物達です。
 日本の植物にはない独特なフォルムや質感、風合いから、オリジナリティのある庭づくりや、ファッショナブルな植物を求める人に近年選ばれています。



 そのオージープランツの中でも、私のお勧めは「グレヴィレア」です。






 今回ご紹介するグレヴィレアは、約250種ほどあるヤマモガシ科シノブノキ属の常緑低木で、そのほとんどがオーストラリア固有種です。
 花の形と葉の切れ込みに特徴があり、非常に美しい花が咲きます。

 グレヴィレアの花は特徴的です。
 花には花弁がなく、めしべが主体で、色も白、赤や黄色・紫がかったピンクなど様々な色があります。
 花が成長するとめしべがぴんと伸びて、蜘蛛を連想させるスパイダーフラワーとよばれるタイプ、花序の上側だけに歯ブラシや櫛のように花が咲くタイプ、円柱状の花序一面につぼみができ開花するタイプがあります。
 開花時期は主に冬~春で、100花以上集まり花序を形成する種類や1輪咲き、四季咲き性、一季咲き性など様々です。

 葉の形も同様に品種によってさまざまな形があります。
 基本的には単葉で、細い針のような葉もあれば、ローズマリーに似た形、多肉のように厚みのある形、深く切れ込みが入った種類など様々。
 常緑性なので、花後はカラーリーフとしてもおすすめです。



 1800年代後半にはすでに英国をはじめドイツなど欧州では試験栽培が始められ、交配がしやすいこともあって、多種多様な園芸品種が生まれています。
 オーストラリア原産の常緑樹の中では園芸品種が一番多いかもしれません。
 交配品種も多く、オージープランツの中では日本の寒さや高温多湿には耐えられる傾向にあります。



 仙台市内でのシンボルツリーにお勧めなのは「ロブスタ」「ブロンズランバー」など。
 これらのグレヴィレアの耐寒性は同じオージープランツのミモザアカシアと同じくらいですので、ある程度の寒さには耐える品種です。
 因みに仙台市内ではミモザアカシアを地植えされている方がいらっしゃいますが、グレヴィレアの地植えに関しては自己責任でお願いいたします……。
 仙台の気候区分は温暖地になりますので、軒下で管理するなど霜対策を取っていただければある程度の寒さまではプランターでも屋外で管理できます。





 ロブスタ(上写真左)はグレヴィレアの中でも育てやすい品種。
 耐寒性はマイナス8度。
 暑さ・寒さに強く、地植えでトネリコと同じように使えます。
 どちらかといえば花を楽しむというよりも、葉を楽しむ品種です。
 花期は9月〜11月で黄色がかったオレンジ色で大型の花が咲きます。

 グレヴィレアの中でも病害虫に強く丈夫耐寒性があって湿度に強いので管理はしやすい品種です。
 樹形もキレイに育ちますのでシンボルツリーとしてもおすすめです。



 ブロンズ・ランバー(上写真右)の耐寒性はマイナス6度。
 高温多湿の環境にも強いため地植えでも育てられるグレビレアです。
 ほふく性なので高い所から垂らしたり壁面に添わせることもできます。
 葉先が赤く色付くのも個性的でかっこいいですよ。
 強健で育てやすい品種で、切花として、フラワーアレンジメントにも利用できます。




 こちらはグレヴィレアの人気品種であるロビンゴードンです。
 オーストラリアの植物家で数々の業績を残し2001年に102歳で逝去したデビッド・ゴードン氏が作出し、若くして病死した長女ロビンにちなんで名付けた交配品種。
 四季咲き性に優れていて、気候さえ合えばほぼ一年中咲き続けるという、夢のような植物です(欲しい! 是非とも我が家にもお迎えしたい!!)。
 グレヴィレアの代表的な品種といってもいいと思います。
 甘い蜜が花に含まれているので、人間が味見しても甘いです。
 最初の一本としてオススメです……が、人気ゆえに希少性が高く市場であまり見かけないのが残念!



 いかがでしたか?
 もし一風変わった個性的なシンボルツリーを検討している方は、プランターでグレヴィレアを育ててみてはどうでしょうか。

 是非、候補に考えてみてくださいね。





 因みにわが社で良く発注をいただく定番のシンボルツリーは下記の通りです(アシスタントに確認)。

 ・ハナミズキ
 ・ヤマボウシ
 ・イロハモミジ
 ・オリーブ
 ・ソヨゴ
 ・アオダモ
 ・シラカシ

 定番の植物は東北の気候にも合い、育てやすく、丈夫で、手入れの少ないものが多いです。
 お庭の手入れが苦手だけど地植えしたい……という方は定番の品種をお勧めします。
株式会社高橋造園
本社
〒984-0802
宮城県仙台市若林区
八軒小路5番地
TEL:022-227-0243
FAX:022-266-1193
------------------------------
六郷事務所
〒984-0845
宮城県仙台市若林区
二木笠神37-2
TEL:022-794-9825
FAX:022-794-9826
TOPへ戻る