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スタッフブログ

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お庭のお手入れと冬季剪定について

2022-11-07
 ハイ、皆様。
 こんにちは、平井です。

 仙台は急に冷え込んできました。
 皆様、体調管理には十分気を付けてお過ごしください。

 秋が深まるにつれ、街中の木々にも美しい紅葉が見られるシーズンになってきました。
 県内の紅葉も今が見頃です。
 まだ紅葉狩りに行ってない方は今週末のお出かけになってみてはいかがでしょう?

 さて、紅葉の時期を迎えるとやってくるのが、冬にかけての落ち葉。
 樹木のある庭付きの家や街路樹・公園近くの家に住んでいる人にとっては、落ち葉の処理が大きな手間となることもあります。
 掃除しても掃除しても再び葉が落ちてくるため、落ち葉の処理が面倒だと思ってしまう人もいるでしょう。
 皆様はお庭の落ち葉、きちんと手入れされていますか?
 少し前になりますが、庭の手入れをした時のお話をさせていただきたいと思います。
 私が朝からせっせと植栽を切り戻し、落ち葉を拾っていたら夫からこんな質問が飛んできました。


夫「落ち葉って、放っておけば腐葉土になるから、庭にそのまま放置しちゃだめなの?」
私「駄目だよ」
夫「え? そうなの? 春になったら土に還ると思ってた」
私「か……還らないし(震え)」


 夫は園芸にも花木にも全く興味のない人間(冗談抜きで、夫の知ってる花はチューリップとひまわりくらい)です。
 そんな夫にとっては、落ち葉も一冬越せばたい肥になるくらいの認識だったのでしょう。
 学校の授業で詳しく習うようなことではないので、興味関心をもって自分で調べたりしなければ、そのような認識でも不思議ではないですよね。



 既に家を建てていらっしゃる方、これから家を建ててお庭を造ろうと考えている方の中にも、お庭の手入れについて詳しくない、という方もいらっしゃるかもしれません。


 お庭の落ち葉をどうするのかは個人の考えにもよりますが、ガーデニングを楽しむお庭の場合、特に植栽エリアの落ち葉掃除は必須です。


 広葉樹などの落ち葉は、そのまま腐葉土になりますが、それには適度な湿度と温度、微生物やバクテリアの働きが必要です。
 一般家庭のお庭では、温度と湿度が足りず、家を建てるために造成したような土地では、自然環境に比べて微生物もバクテリアも少ないです。

 そのため、庭で落葉を放っておいても簡単には発酵しません。

 発酵菌が落葉を分解するには、先述したように適度な湿度と温度が必要です。
 しかし、濡れすぎれば腐敗してしまいますし、また、温度が低すぎても発酵は進みません。
 山や森などの自然環境下でも、数年かかることもあります。
 また落ち葉の下は湿度が高く光が入らないため、病害虫の温床になります。
 ムカデ、ダンゴムシ、ナメクジ、カタツムリ、シロアリといった害虫を呼び寄せてしまっては大変です。

 特にナメクジは「食害性害虫」としてガーデナーにとっては天敵といえます。
 植物の葉や茎、つぼみ、花、芽など夜間・雨の日に出てきて食べまくります。
 非常に大食漢なため、草花の苗などは一晩で丸坊主になってしまうこともあります。


 また、地面に光が差さない場所では草花は新しく芽を出すことができません。
 種を植えたり、零れ種で増やそうと思っても、芽が出てこない可能性があります。
 そしてガーデニングを楽しむために落ち葉掃除が必須な最大の理由は、落ち葉が腐熟する過程で、地中の窒素を消費するため、植物の成長に必要な窒素を奪われて、【土地がやせてしまう】からです。

 窒素は植物の生育初期に欠かせない栄養素です。
 窒素・リン酸・カリウムは植物の成長のための必要量が多いのですが、土壌中の量では不足しやすいため肥料として重要です。
 不足すると葉や茎の成長に影響が出ます。
 葉が小さく、色も悪くなり、茎は伸びず苗は大きくなりません。
 既に植えてある下草や低木の根元に落ち葉が降り積もるに連れ、せっかく植えてある下草や低木類は元気がなくなってしまいます。
 お庭はあくまでも「管理された自然」です。
 限られた範囲の中で、お庭をきれいに維持管理するためには人間による「手入れ」が必要です。
 落ち葉の片づけはもちろん、樹木を植えられている方は定期的な剪定・消毒をすることによってお庭は見違えるほど美しく保つことができます。

 2022年4月の記事でも剪定について書きましたが、常緑広葉樹や落葉樹は冬になると休眠期に入ります。

 冬季(12月~2月)に剪定しておいたほうがいい木の種類は主に落葉樹。
お庭で見かける落葉樹としてはアジサイ、イチョウ、ウメ、カキ、サクラ、サルスベリ、ハナミズキ、バラ、ムクゲ、モミジ、ヤマボウシ、ライラックなどがあります。

 落葉樹は切ったところから枯れやすいので、剪定は冬季に行いましょう。
 剪定で高さやボリュームを整えることで、最終的には落ち葉の量も減らすことができ、お手入れ頻度も減らすことにつながります。

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 お電話でも、こちら(HPの問い合わせフォーム)からでもいつでもお待ちしております!
株式会社高橋造園
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